エーミルはいたずらっ子

児童書(こども)

投稿日:2013年1月18日

 

『エーミルはいたずらっ子』
アストリッド・リンドグレーン作 石井登志子訳 岩波書店 2012年
640円

レンネベルク村のカットフルト農場に、エーミルという5歳の男の子がいました。エーミルは天使のようにかわいらしい男の子でしたが、気が強くて腕白で、少しもじっとしていません。
「エーミルがスープ鉢に頭をつっこんだ日のこと」では、カットフルト農場の夕ご飯のごちそうが肉入りスープだった日、エーミルはスープ鉢の底に少し残ったスープまで食べようと、スープ鉢に頭をつっこみ、抜けなくなってしまいます。鉢を割れば簡単ですが、お父さんは大切な鉢を割りたくありません。そこで、お父さんとお母さんが考えた方法は…。
このほか、エーミルが活躍して泥棒を捕まえるおはなしなど、エーミルの引き起こす愉快な出来事が2話収録されています。この作品には続きがあります。
エーミルが主人公のシリーズは、農場で育った作者リンドグレーン自身の経験と、おはなし好きな作者の父が語った子どもの頃のいたずらが元になり、誕生しました。軽快なタッチで登場人物を生き生きと描いた挿絵も魅力的で、読後明るく温かな気持ちになる作品です。
児童書 おすすめの1冊 小学校低学年向き

『エーミルはいたずらっ子』を図書館で探す