妖怪一家の夏まつり

児童書(こども)

投稿日:2013年6月19日


『妖怪一家の夏まつり』
富安陽子・作 山村浩二・絵 理論社 2013年
1300円

化(あ)野原(だしのはら)団地(だんち)に住む九十九(つくも)さん一家は,昔からこの地域に住む妖怪たち。みなさんがよくご存知の,やまんば,ヌラリヒョン,ろくろっ首,サトリなどの妖怪です。夏も近ついたある日,人間の夏祭りの実行委員長に選ばれた,やまんばおばあちゃんは大張り切り。最初に,盆踊りのやぐらを組むために邪魔な広場の大きな石をどかしてしまいます。しかし,その石の下には何かが埋まっており,どかしてはいけないという言い伝えがありました。大きな石をどかしたことで,封印が解け,何と鬼が逃げ出してしまいます。その鬼は,かつて人間の村で悪さを働いていたと言われる鬼だと知り,九十九さん一家は鬼を捜し出そうとしますが・・・。
鬼は見つかるのでしょうか。そして夏まつりは成功するのでしょうか。
前半でやまんばおばあちゃんと人間のいばりんぼのおじいちゃんの対決シーンでは,思わず笑ってしまいます。ストーリーの展開も速いので,読者を飽きさせません。明るいやまんばおばあちゃんを中心に,妖怪一家が魅力的に描かれています。
児童書 おすすめの1冊 小学校高学年向け
『妖怪一家九十九さん』シリーズの第二弾

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