『ベンおじさんのふしぎなシャツ』

『ベンおじさんのふしぎなシャツ』
シュザン・ボスハウベェルス作　ルース・リプハーヘ絵
久保谷洋訳　朝日学生新聞社
2011年　1000円

ヨーゼフは動物が大好きな男の子です。動物を飼わせてほしいのですが，ママは「だめよ」と全く相手にしてくれません。そんなとき，アメリカの農園でたくさんの動物を飼っているベンおじさんがやって来ました。
おじさんは，ひよこがびっしり並んだ柄の変わったシャツを着ていました。おじさんは，青いひよこを指さして，「この色だけを　数えてごらん！」と言いました。ヨーゼフが青い色のひよこたちを１羽ずつ数えると，突然おじさんのシャツから黄色いひよこが1羽とびだしました。そうして，次々にひよこが飛び出して，あっという間に，あたりはひよこだらけ…。
「みんな　もどれ」とおじさんは恐い声で言いましたが，１羽だけカーテンのかげにかくれていたひよこがいました。おじさんが帰って行ったあと，このひよこは，ヨーゼフが家で飼っても良いことになりました。
ヨーゼフの部屋の中やお風呂の中に，動物のオモチャやぬいぐるみがあります。階段や部屋の壁にも，動物の絵が飾られています。カラフルでコミカルな絵は，この不思議で温かいストーリーにぴったりです。
子どもたちは読んでもらうことで，動物を飼えることになった主人公と自分の気持ちを重ね合わせて，幸せな気持ちになるでしょう。

児童書　おすすめの１冊　幼児から

『ベンおじさんのふしぎなシャツ』を図書館で探す