よるの美容院

児童書(こども)

投稿日:2012年7月17日


『よるの美容院』
市川朔久子著 講談社 2012年 1300円
2012年

小学六年生のまゆ子は,わけあってしばらくの間「ナオコ先生」と呼ばれる親戚のおばさんの家に下宿することになります。ナオコ先生は,長く地域の人に愛されている「ひるま美容院」という美容院を営んでいて,まゆ子もそのお手伝いをしています。
ある事件をきっかけに,人前で声を出せなくなってしまったまゆ子でしたが,ほんの少し声を出すことができる時間もあります。それは,毎週定休日前日の夜,ナオコ先生がまゆ子の髪の毛を優しくシャンプーしてくれる時間です。月曜日の夜は,まゆ子の喉に溜まった色々なものが洗いほぐされ,声が出せることを確認させてくれる「よるの美容院」の時間なのです。
事件のせいで心に壁を作ってしまったまゆ子でしたが,自分を支えてくれる町の人びとや,気を許せる少年颯(そう)太(た)との出会いによって,次第に持ち前の明るさを取り戻していきます。
髪を洗ってもらった後のような,優しさと心地よさを感じることのできる作品です。。

児童書 おすすめの1冊  小学校高学年向き

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