ピッグル・ウィッグルおばさんの農場

児童書(こども)

投稿日:2011年12月22日

ベティ・マクドナルド作 小宮由訳
岩波書店 2011年 680円

大うそつきの男の子、動物が大好きだけどついうっかり世話を忘れてしまう女の子、何でも分解して壊してしまう男の子…。両親の手に負えないそんな子どもも、ピッグル・ウィッグルおばさんの農場に行けばみんなおばさんが大好きになり、いつの間にか欠点も直ってしまいます。おばさんは、魔法をつかう訳でも、勿論お仕置きをする訳でもありません。子どもときちんと向き合い、一人前に扱って、犬や猫、牛や馬、豚、人間の言葉を話すオウムなど、農場のいろいろな動物たちの世話をさせるだけなのです。
本書には、ピッグル・ウィッグルおばさんと子どもたちのお話が5話入っており、次はどんな子どもがやってくるのか、子どもたちはどんな風に変わるのか、読み進むのが楽しくなります。ピッグル・ウィッグルおばさんの他のお話は1978年に学習研究社から出版されたことがありますが,農場の話は今回が初訳。ユーモラスで温かみのあるモーリス・センダックの挿絵もお話にぴったりです。

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