トメック-さかさま川の水 1-

児童書(こども)

投稿日:2007年9月25日

ジャン=クロード・ムルルヴァ作 堀内紅子訳 平澤朋子画
福音館書店 2007年 1700円

代々続く村のよろずやを一人で切り盛りしていたトメックは,ある日お店でさかさまに流れる川を探して旅をしているという少女ハンナに出会います。ハンナに一目ぼれしたトメックは、彼女を追って、その川を探す旅に出ることにしました。トメックはハンナと再会し,無事さかさま川にたどり着くことができるのでしょうか。
「ワスレの森」,眠りを誘う花畑,香水作りの村,「どこにもない島」など,トメックの行く手には不思議な場所とたくさんの出会いが待ち受けています。
「さかさま川の水」シリーズは,トメックの視点で語られる『トメック』とハンナの視点で語られる『ハンナ』の二部作で,それぞれの冒険が縦糸と横糸になって、ひとつの物語が作り上げられています。登場人物や舞台設定が興味深く,お話の世界にぐいぐい引き込まれます。二冊合わせてお楽しみください。
児童書おすすめの一冊。小学校高学年向き。
紹介:調布市立図書館 児童担当

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