「ハコの牧場」

児童書(こども)

投稿日:2006年10月25日

北村恵理 著 金井田英津子え 福音館書店 2006

まだ戦争の影を引きずる1950年代、北海道石狩平野。沼のほとりの牧場に暮らす小学2年生春子(ハコ)は、好奇心旺盛でいつも牧場を駆けまわり元気いっぱい。でもなぜか、思わぬ事件を引き起こしてしまう。
洪水や冷害で牧場を経営している大人たちには厳しい毎日だが、ハコの(自然の中での)遊びの世界や家族たちのふれあいは常に豊かである。
絵本『こぐまのたろ』の著者北村恵理さんの子ども時代の思い出を2年間に凝縮した物語。
人が自然と折り合いをつけながら暮らす様子。そして、自然の中で暮らすことの喜びが感じられる作品。
児童書おすすめの一冊。高学年向き。
紹介:調布市立図書館 児童担当

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