<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0">
   <channel>
      <title>調布市立図書館ブログ　｜　ちょうふどっとこむ</title>
      <link>http://book.chofu.com/</link>
      <description></description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
      <lastBuildDate>Wed, 10 Mar 2010 12:38:59 +0900</lastBuildDate>
      <generator>http://www.sixapart.com/movabletype/</generator>
      <docs>http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss</docs> 

            <item>
         <title>風音</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898151159/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/41SXXH5ETKL._SL500_AA300_.jpg"></a>
<br>

目取真　俊（めどるま　しゅん）　作
リトルモア　２００４　１３６５円<br>
</div>
　この作品は第二次世界大戦末期の沖縄戦にはじまり、祖父・父・子の三代にわたる戦中戦後の激動の沖縄が背後にある。

　泣き御頭（うんかみ）は崖の上の風葬場に白い砂の半ば埋もれた遺体の頭蓋骨から高く低く響く。その音は海を渡ってきた風が眼窩を吹きぬける際に頭骨の空洞に反響して起こるのだと云われる。

　風音が鳴り出すと、聞く者は御尊（うーとうと）御尊とつぶやき、風音が暗い崖下の細い径にさまよい響いてくると胸の底までしみこみ畏敬の念にとらわれる。沖縄の地形、福木・マングローブなどの植物、蟹、大コウモリなどのいきもの、自然をからませてその時の登場人物の心の問題を掘り下げて描いている。

　自分の老いと、四十年近くごまかした記憶と、死ぬまで向かい合わねばならない清吉、また報道関係者藤井の生き残った特攻隊員としての、苦しみの中から生きる道に辿る心のあり方が緻密に丁寧に書かれている。忘れられない作品である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宮の下読書会　　　中川輝江

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001175316&CTG=1&RTN=01&SID=cNVOAPizCWA5PCR&RTNPAGE=/search.html">「風音」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2010/03/post_85.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2010/03/post_85.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 10 Mar 2010 12:38:59 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>氷の上のボーツマン</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001156369/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/418MsrYzosL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

ベンノー・プルードラ作　上田真而子訳　ヴェルナー・クレムケ絵
岩波書店　２００９年　１４７０円<br>
</div>
　舞台は流氷がただよう冬の港です。凍てつく寒さが続き，雪がどっさり降ったある日，３人の子どもたちが，船長さんと船で暮らしている子犬のボーツマンと遊ぼうとやって来ました。一番大きい７歳のウーヴェ，暴れ者でお調子者の６歳のヨッヘン，まだ小さい５歳の女の子カトリンです。３人はボーツマンを連れ出して，入り江にできた氷の原っぱへ遊びにいきます。

　氷の原っぱは鏡のようで，そこには静まりかえった世界が広がっていました。その先には真っ黒な海があるばかりです。ウーヴェが止めるのも聞かず，ヨッヘンと子犬のボーツマンは水際の氷の上で踊りだします。すると突然氷が割れて，ヨッヘンと子犬のボーツマンの乗った氷が切り離されてしまいます。

　ヨッヘンはジャンプをしてなんとか氷の原っぱに戻ってきましたが，子犬のボーツマンは氷の上に取り残されてしまい，ボーツマンを乗せた氷の塊はどんどん流されていきます。ウーヴェはなんとかボーツマンを助けようとしますが，ヨッヘンは恐くなって逃げ出してしまい…。はたしてボーツマンは無事に陸地に戻って来られるのでしょうか？

　この物語は１９５９年に旧東ドイツで出版され，２００９年に初めて日本で翻訳・出版がされました。挿絵は黒と赤の二色刷りの版画で，独特の雰囲気がある素晴らしいものになっています。半世紀もの時を経て日本に紹介された，とても趣のある作品です。

児童書おすすめの１冊　小学校中学年向き

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001746335&CTG=1&RTN=01&SID=WEAMse7eAnd9Hol&RTNPAGE=/search.html">『氷の上のボーツマン』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2010/02/post_84.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2010/02/post_84.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">3　児童書（こども）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 25 Feb 2010 23:14:18 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>宣告</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101067147/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/51APGXE569L._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

加賀　乙彦　作
新潮社　２００３　７００円<br>
</div>
　拘置所の朝は食事運搬車の重い音で始まる。死刑の宣告を受けた囚人達が収容されているゼロ番区は結構騒がしい。鉄格子の窓から通話、祈りの声、読経、歌声、泣き声。しかし朝の足音には敏感だ。今朝こそは、お迎えが来るのではないか、という恐怖だ。彼らはその恐れから何らかの精神不安症状を持つ。

　若い精神科医である近木はゼロ番区といえども犯罪者としてではなく、一人の人間として向き合い、話し合い手となり心に寄り添う。

　T大出の楠木は、インテリの家族ではあるが、物欲の争いが絶えない家庭に育ち、人間が信じられない。金のために殺人を犯す。神父の導きで洗礼を受けるが、墜落感発作症状に襲われる。

　叔父一家殺害の大田は飼っていた小鳥が死ぬと、自分の番だと言って発狂。学生運動の内ゲバで数人も処罰し、獄内でも革命を唱えていた唐沢は自殺。

　七人の女性殺しの砂田は硝子片での無数の傷跡があり、暴れるが近木の暖かい眼差しに触れ、解剖用遺体として役に立てることを誇りに思うと語り、消える。

　教育熱心な父に部屋に監禁され勉強を強いられた安藤は、離婚した母の家を探すうち、少女を強姦、殺害、殺人犯となり、獄内で泣き、笑い続ける。

　この小説は精神科医の著者が実際の勤務体験から観察した人間像を二十年の後、書き上げた。犯罪を犯す青少年達の裏には何があるのか。最近の殺人を犯す青少年たちを思い、その背景と、死刑とは、をつきつけられる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柏読書会　　　今村富子

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001053646&CTG=1&RTN=01&SID=MGfg9APkBz6swdg&RTNPAGE=/search.html">「宣告」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2010/02/post_83.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2010/02/post_83.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 10 Feb 2010 10:24:26 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>楽しいスケート遠足</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834024474/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51qYyhlzLVL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

ヒルダ・ファン・ストックム作／絵　ふなとよし子訳
福音館書店　２００９年　１３６５円<br>
</div>
　低地の多いオランダは国中に運河や水路がたくさんあり，冬になるとそれがすべて凍ります。そして大人も子どもも凍った運河でスケートをすることを楽しみにしているのです。

　エストル村に住むエベルトとアフケのふたごの兄妹もスケートができる日を心待ちにしていました。そして本格的な冬が到来すると，二人の担任の先生はクラスの子ども１６人を連れ，運河を通って初めて訪れる町まで向かう一日がかりのスケート遠足を計画します。

　先生の引っ張ってくれるポールにつかまって滑ったり，氷の上に張られたテントのお店でココアを飲んだりしながら，みんなは楽しいひとときを過ごしますが，途中エベルトは魚釣り用の穴に落ちておぼれそうになってしまいます。

　びしょぬれになったエベルトは，近くの農家にお世話になりますが，そこではエベルトだけでなくクラスのみんなが雪入りのパンケーキをご馳走になるなどの温かいもてなしを受けます。その後も楽しい出来事や，少しはらはらする出来事が次々に起こります。さて無事に遠足を終えることができたのでしょうか？

　読後は，登場人物とともに遠足に行ってきたような満足感が得られます。ふたごを中心に子どもたちの姿が生き生きと描かれていることで，遠足の一日を追っただけでない厚みのある豊かな物語になっています。背景となるオランダの風物も魅力的で，作者本人により描かれた絵も大変美しく一読をおすすめしたい本です。

児童書おすすめの１冊。小学校中学年向き

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001740025&CTG=1&RTN=01&SID=3bLRdeXAoLs6KgB&RTNPAGE=/search.html">『楽しいスケート遠足』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2010/01/post_82.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2010/01/post_82.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">3　児童書（こども）</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 25 Jan 2010 09:34:34 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>神の子どもたちはみな踊る</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101001502/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/41YTYB4XZ5L._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

村上　春樹　作
新潮社　２００２　４６０円<br>
</div>
　小説の楽しみ方は、二通りある。

　まず、先入観なしで本を手に取り、その内容を一気に読み進めていく。そして個人の感性に基づいて一つ一つの内容を自分の中に取り入れ、自分の経験や感想を深める楽しみ方だ。ここまでは、本を読む人は誰でもしている事だと思う。

　そしてもうひとつの楽しみ方は、作者のこの本を書いた状況や考えを知り「そういう事だったのか」と驚き、感動し、そして新しい目でもう一度本に向かうというやり方だ。そうすると同じ内容でも全く違った見方ができ、違う本を手に取って読んでいるくらいの気がする時がある。

　この「神の子どもたちはみな踊る」も短編だけで読むのと、短編連作集の一つとして「UFOが釧路に降りる」「アイロンのある風景」「タイランド」「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」をまとめて読むのとでは違う発見がある。

　一つ一つの作品の中にどこか共通のものを感じとることができ、「一体何だろう。これは？」と自分の中に小さな疑問が残る。そして作者について調べた時、これらの作品が、一九九五年一月の阪神大震災と同じ年の三月の地下鉄サリン事件をおこした宗教団体がいたという事にいきつく。

　作者はこの不安定な年に人々がどう暮らし、何を考え、どんな事をしていたか、を物語という形で私達に伝えようとしていた。

　それを知った時、もう一度本を手に取り、今までとは違う見方で、この本を読んでいる私がいた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草の実読書会　　吉川智子

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="http://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=000951175&CTG=1&RTN=01&SID=eyBBDpjjmId4I00&RTNPAGE=/search.html">「神の子どもたちはみな踊る」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2010/01/post_81.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2010/01/post_81.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 10 Jan 2010 10:21:49 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ぼくだけの山の家</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4037267403/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VYiiDGQIL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

ジーン・クレイグヘッド・ジョージ作　茅野美ど里訳
偕成社　２００９年　１６８０円<br>
</div>
　五月のある日，少年サムはニューヨークの家を出て曽祖父の住んでいたキャッツキル山脈にある深い森に向かいました。手にしていたのは，ペンナイフ，ひも一巻き，斧，火打ち石と火打ち金，アルバイトでかせいだ４０ドル。サムは森の中で一人で生活をしようと思ってやってきたのでした。

　最初は火をおこすこともうまくいきませんでしたが，ビルというおじいさんに教えてもらい，なんとかうまくできました。ベイツガという大木のうろをすみかとし，カラスの巣から卵をとってきて食べたりします。やがてハヤブサのフライトフルという相棒もでき，うさぎ，木の実などの食べ物を調達できるようになります。またヒッコリーの木ぎれを煮つめて塩を作ることにも成功しました。そんな中でサムの大好物となったのはカエルです。やわらかく煮たカエルの肉に野生タマネギ，スイレンのつぼみ，ノラニンジンを加え，ドングリの粉でとろみをつけ，カメの甲羅をお皿にして盛りつけます。

　クリスマスには心配したお父さんが様子を見に来てくれますが，サムがちゃんと生活しているのをみて安心して戻っていきます。そうして一年たったある日のこと，サム一人での森の生活は終わりを告げることになりますが……。

　大自然のなかで自分なりの工夫をし，たった一人で生活をする少年の成長していく姿にぐいぐい引き込まれ，一気に読み進みます。サムの自立を認めてくれるお父さん，サムと一緒に曽祖父の森を見つける手助けをし，サムの伸びすぎた髪の毛を切ってくれる図書館司書のミス・ターナーさん，偶然出会った大学の先生のバンドウさんなど，サムをさり気無く応援してくれる大人たちの存在も魅了的です。

　サムと一緒に冒険をしたような満足感を味わうことができる作品です。


児童書のおすすめの一冊。中学生向き

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001678692&CTG=1&RTN=01&SID=ZdVL6PXe9aV9UO5&RTNPAGE=/search.html">『ぼくだけの山の家』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/12/post_80.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/12/post_80.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">4　中・高生向</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 25 Dec 2009 13:00:45 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>五重塔</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003101219/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Q2EK7CA7L._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

幸田　露伴　作
岩波書店　１９９４　４２０円<br>
</div>
　主人公は十兵衛という小才の利かぬ頑固な性格、技量はあるが世渡り下手な寺社建築大工で周囲から｢のっそり十兵衛｣と悔しいあだ名を付けられている。

　感応寺に五重塔建立の噂を聞くや、寺に乗り込み｢自分にやらせて下さい｣と平伏懇願する。許しが出ると一身を捧げ魔性に憑かれたように没頭する。完成後未曾有の激しい嵐に遭うが、塔は悠然とその美しい姿を聳え立たせていた。

　ご上人からも信頼厚い兄貴分の川越の源太の好意を忘れてはならない。ご上人の仏説もあり、仕事は十兵衛に譲り、なお温かいアドバイスを何度も与える。その都度けんもほろろに断る。

　嵐という人為を超えた自然の力に対し、十兵衛の技が見事に打ち勝つ様が心地良い勢いで生き生きと書かれている。

　落成式にご上人は、塔の銘に｢江都の住人十兵衛これを造り川越の源太郎これを成す｣と墨書両者に花を持たせた。爽やかな読後であり、楽しかった。

　が、その後十兵衛は立派な棟梁として、仕事に恵まれ輝かしい幸せな生涯を送っただろうか。生来の性格は一朝一夕には直らないので、やはり貧しい生涯になったのではと一抹の不安が過ぎる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　多摩川読書会　　　藤橋愛子

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=000917881&CTG=1&RTN=01&SID=k6z!zW45obKuGPK&RTNPAGE=/search.html">「五重塔」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/12/post_79.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/12/post_79.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 10 Dec 2009 10:48:14 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>人魚のおくりもの</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860953363/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/51u71c%2BWpwL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

バーバラ・レオニ・ピカード作　白坂麻衣子訳
長崎出版　２００９年　１４７０円<br>
</div>
　漁師の網に人魚がかかりました。人魚は海へもどしてくれるよう漁師に懇願しますが、旅の男に売られ、行く先々の町や村で見世物にされます。
　さてある町に、働くのが嫌いなお人好しの若者がいました。若者は檻に入れられた人魚をかわいそうに思い、近くの川に逃がしてやります。人魚を盗んだ罪で若者は捕まり、しばり首にされることになりますが、いよいよという時に一羽のカモメが飛んできて「人魚さんからの、おくりもの」と叫んで貝殻を落としていきます。小さな貝殻の中からかすかな水と風が流れ出し……。

　表題作「人魚のおくりもの」のほかに、美しく勇敢な騎士が、醜い貴婦人の３つの願いをきくことでこの世で最も美しい妻を見つける「シナノキの貴婦人」や、物忘れがひどくしかられてばかりの少年が、小さなお城を見つけたことで幸運をつかむ「麦畑のお城」など、全部で８編収められています。

　どの作品も昔話や神話を思わせる雰囲気を持ち、物語の世界に引き込まれます。折に触れて何度も読み返したくなるような作品です。


児童書おすすめの１冊。　高学年から

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001709567&CTG=1&RTN=01&SID=3ezZI8idckEitaC&RTNPAGE=/search.html">『人魚のおくりもの』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/11/post_78.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/11/post_78.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">3　児童書（こども）</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 25 Nov 2009 00:35:32 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>きけわだつみのこえ</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003315715/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/51rhdVi%2BNFL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

日本戦没学生記念会　編
岩波書店　１９９５　９０３円<br>
</div>
　「戦争というものは、いかなる戦争でも人間を追いつめるものである。相手に銃を突きつければ、相手もこちらに銃を向ける。これは追いつめられた状態の、最も単純な例である」と、最初のページで渡辺氏は語っている。以下は戦没者の遺稿の中より少し抜粋してみた。

①「空中勤務者（特攻隊）としての私は毎日が死を前提としての生活でした。私は自由主義に憧れていました」

②「俺の子供はもう軍人にはしない、軍人だけは」

③「叱られて土掘る兵は愛（いと）しけれ、世にある時の姿思えば」

④「汽車が通っていく。闇のなかにひとつらなりの記憶のような灯をともして。私の切られた髪がながれてゆくよ。髪よ、ふるさとよ、異郷の匂いよ──私は髪が生やしたい。夢にさえも」

⑤「人間の中心とは何だろう、事実とは真実のことではない」

⑥「蒼く澄みて鷗の遊ぶこの波の底、黝（あおぐろ）き死の光あり」。

　私は息をつめて読み終わった。人間は何で争い殺し合うのだろうか。この本の中のひとりひとりは、みんな自由と平和を願っているのに。

　戦後六十一年、平和な時こそ、そして戦争を知らない世代の人々こそ、手にとって読んで欲しいと願う一冊である。
　このような悲惨な戦いの無いことを祈りながら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　緑ヶ丘読書会　野口貞子

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=000404263&CTG=1&RTN=01&SID=YpRjt7FATCle2nC&RTNPAGE=/search.html">「きけわだつみのこえ」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/11/post_77.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/11/post_77.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 10 Nov 2009 20:30:18 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>エンザロ村のかまど</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834024490/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/51fK5vp5yhL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

さくまゆみこ文　沢田としき絵
福音館書店　２００９年　１３６５円<br>
</div>
　アフリカの国ケニアの首都のナイロビから車で半日の距離にある「エンザロ村」には，電気も水道もガスもありません。でも，著者が泊めてもらった家の奥さんは，食事の時間になると手早くテーブルの上に，スープやあげパンや炒り卵などの様々なご馳走を並べてくれました。これは，いったいどうしてなのでしょうか。

　その秘密は「エンザロ・ジコ」と呼ばれるかまどにありました。「エンザロ・ジコ」を考え出したのは，岸田袈裟（けさ）さんという日本人の女性で，岸田さんは３０年近くケニアの地で，女性や子どもの生活を改善するために働いてきました。

　岸田さんは，ケニアの人たちが本当に必要としているのは何か，自分たちでお金をかけずにつくれるものはないかを村人たちとの話し合いを通して考え，セメントで作った箱に小石や砂を入れて水をこす装置を作りました。そうして「さらに安全な水を」と考えて出てきたアイディアがかまどだったのです。１度に３つの鍋を並べてかけることができ，食事の支度の時間が短縮できただけではなく，沸かした水を飲めるようになり赤ちゃんの死亡率が減ったのです。岸田さんは，今でも「エンザロ・ジコ」の講習会を開き，普及に努めています。

　さて，岩手県遠野市出身の岸田さんがケニアの地で広めたものは，もう一つあるのです。それは，「わらぞうりづくり」です。ケニアでは，はだしの人が沢山います。はだしは，気持ちがいいし，足の裏を丈夫にするという利点もあるのですが，足の裏の傷から菌や寄生虫が入ってしまうことがあります。岸田さんは，「わらぞうりづくり」を初め助産婦さんに教えたのですが，それが小学生の間に広まり，けがで学校を休む子どもが減ったということです。

　私たちの国日本では，お金を出せば何でも手に入ります。でも，日本が手放してしまった「お金をかけずに豊かな暮らしを営んでいく幸せ」を，この本は私たちに教えてくれます。


児童書おすすめの１冊。　高学年から

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001705379&CTG=1&RTN=01&SID=dD7YOTkuhSr5zCm&RTNPAGE=/search.html">『エンザロ村のかまど』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/10/post_76.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/10/post_76.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">3　児童書（こども）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 25 Oct 2009 18:40:02 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>日はまた昇る</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410210013X/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/41536142M6L._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

E・ヘミングウェイ　作
新潮社　２００３　６６０円<br>
</div>
　作者の出世作。パリとスペインを舞台に、女を愛せない体になった男と彼を愛する女の、哀切ともいえる物語が大げさな感情表現を一切排したリズミカルな文体で描かれます。

　当会の共通認識の一つに、小説の主人公は魅力的であるべきだ、というのがあります。本書の女主人公ブレットはとても素敵だし、その刹那的な享楽の日々のなかから滲み出る悲しみに共感したものです。

　ヘミングウェイといえば「男」。この作品でも主人公のジェイクをはじめ、その周囲に登場する男たちひとりひとり個性が際立っています。その上で、男同士の友情というか、魂のぶつかり合いというか、そのあたりヘミングウェイの独壇場といえるでしょう。

　作品のキーワードは「時代」です。第一次大戦後の、帰る場所もエネルギーを向ける場所も失ってさまよう、ロスト・ジェネレーションと呼ばれる若者が存在した時代。

　この作品を私たちが読んだのは、たしかバブルの時代でしたが、今、読んだとしたら、閉塞感ただよう社会状況のなか出口を求めてもがく若者を思いうかべるのかもしれません。

　ちなみに個人的なことですが、はるか昔、学生だった私にアブサンという強いお酒を教えてくれた作品でもあります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　名作読書会　海本みどり

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001084526&CTG=1&RTN=01&SID=OsoknxTHUgu1vSh&RTNPAGE=/search.html">「日はまた昇る」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/10/post_75.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/10/post_75.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Sat, 10 Oct 2009 01:01:13 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>グリーンフィンガー－約束の庭－</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4378014793/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Nrn8ShDoL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

ポール・メイ作　シャーン・ベイリー絵　横山和江訳
さ・え・ら書房　２００９年　１７００円<br>
</div>
　主人公のケイトは、文字を読んだり書いたりすることが不得意で、そのコンプレックスから学校が好きになれず、問題を起こしてばかりいました。そんなケイトのため、家族はロンドンから田舎町へ引っ越すことにします。ところが引っ越し先は荒れ果てたひどい家でした。ケイトのお父さんが自分で修理をやってみたいという理由で、住むことに決めたのですが、お父さんは大工仕事にまったくの素人で、家の修理はなかなかうまくいきません。このことをきっかけに、両親の口ゲンカが増え始め、お母さんは家計を支えるために、田舎の家を離れ、ロンドンで仕事を続けることにします。

　ケイト自身も田舎暮らしを嫌っていたのですが、ウォルターというおじいさんに出会い、変わりはじめます。ウォルターの畑を手伝ううちに、植物に興味をもち、植物を育てる楽しさを知ります。ある時、自分たちの住む家が、かつてウォルターが暮らしていた家だと気づき、そこに美しい庭が広がっていたことがわかります。「庭がほしい」と言っていたお母さんのために、ケイトは庭の手入れをはじめます。

　少しずつ庭が手入れされ、輝きをとりもどしていく様子、庭の手入れを通じて、ケイトが自分自身を見つめ直し成長していく姿が丁寧に描かれており、先へ先へと読むことができます。

　物語のタイトルになっている「グリーンフィンガー」は、植物を育てることが上手な人をさします。ケイトはグリーンフィンガーになれたのでしょうか。

児童書おすすめの一冊。高学年から

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001688927&CTG=1&RTN=01&SID=kedx9TCcWRH6eER&RTNPAGE=/search.html">『グリーンフィンガー－約束の庭－』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/09/post_74.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/09/post_74.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">3　児童書（こども）</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 25 Sep 2009 17:49:08 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>殉死</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167663341/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/419uX%2BcUoIL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

司馬遼太郎　作
文藝春秋; 新装版版　２００９　５２０円<br>
</div>
　乃木さんが逝かれてそのお屋敷は、一般公開となり、公園と神社になった。

　昭和十年代の子供の頃、近くに住んで居たので（と言っても坂の下であったが）乃木さんへは、良く遊びに行った。
　大阪の人が豊臣秀吉の事を太閤さんと親しく呼ぶ様に、私共は大人も子供も「乃木さん」「乃木さん」と親しみと敬畏をこめて表現していた。

　正面から入るには乃木坂を登り切らねばならないが、当時は急で難所であった。入ると右手に煉瓦造りの馬小屋と続いて砂場。水飲み場からは、遠く山王神社の方迄見渡せた。左手には、乃木家の写真が飾ってあった。正装の乃木さん、袿袴姿の静子夫人。御子息勝典、保典、お二人は揃って軍服に背嚢姿で並んで撮ったものであった。

　お住まいは一階より陸橋のある、二階のほうが拝見し易い。東北の角は夫人の部屋であった。次の間に続いて自害されたお部屋がある。血痕のついた疊表は、掛け軸の様に、納められて立てて置かれていた。その場所は何時も静寂で、厳粛であった。

　明治帝が、帝王学を受けられて尚、希典が好きとされてしまう乃木さんの人間像は、作者の誠実な記述にくわしく、頭の下る思いである。

　乃木さんにとって殉死は、若い頃軍旗を失った時からの覚悟と察するが、静子夫人は当夜、十五分前に決められたと本にある。咄嗟のその心境は計り知れない。

　九月十三日は乃木神社の例祭である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　柏読書会　御園生きく江

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001719261&CTG=1&RTN=01&SID=AMpXCDsG6HipOFF&RTNPAGE=/search.html">「殉死」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/09/post_73.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/09/post_73.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 10 Sep 2009 20:52:07 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ロジーナのあした　孤児列車に乗って</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198627266/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51QZVF%2Bms5L._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

カレン・クシュマン作　野沢佳織訳<br>
徳間書店　２００９年　１４７０円<br>
</div>

　ロジーナは１２歳，ポーランド移民のパパは詩を描きつつ家族のために食肉加工場で働き，優しいママとかわいい２人の弟がいて貧しくとも幸せな生活を送っていました。ところが，パパは加工場の事故で亡くなり，２人の弟は焼死し，残されたママも発疹チフスにかかりロジーナの看病の甲斐もなく帰らぬ人となりました。

　孤児となったロジーナは，1881年孤児列車に乗せられて，アメリカ中部のシカゴから西部のサンフランシスコに向けて養い親になってくれる人を探す旅に出発したのです。孤児たちはロジーナを入れて全部で２２人いましたが，一番年長のロジーナは引率の冷たい感じのする女のお医者さんから，小さい子の面倒をみるように頼まれてしまいます。（ロジーナ自身，奴隷にされるのではと不安でたまらなかったというのに。）

　列車が止まるたびに，子どもたちは次々に養い親に引き取られていきます。ロジーナは大草原の穴倉に住む肺病を病む奥さんのいる子だくさんの一家に引き取られますが，その家の主人は病気の妻が亡くなったあと，ロジーナを妻にするつもりだったのでした。そんな，ロジーナを救ってくれたのは病気の奥さんの「その子の人生をだいなしにしないで」の一言でした。ロジーナは連れ戻され孤児列車の旅を続けて行きます。

　その後も，ロジーナは新聞広告で見ず知らずの人の元に花嫁となって嫁いでいく女性や，土地をだまし取られた先住民の人たちとの出会いを通して成長していきます。

　今のこの現実が夢だったらどんなにいいだろう，ママが，「お帰り」と私を迎えてくれたら……といつも思っていたロジーナが，しっかりと現実を受け止め，冷淡だと思っていた女医さんと心を通わせ，新たなる一歩を踏み出していく結末は感動的です。

児童書のおすすめの一冊。中学生向き

紹介：調布市立図書館　児童担当

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001688927&CTG=1&RTN=01&SID=kedx9TCcWRH6eER&RTNPAGE=/search.html">『ロジーナのあした　孤児列車に乗って』を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/08/post_72.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/08/post_72.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">4　中・高生向</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 25 Aug 2009 22:10:30 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>野火</title>
         <description><![CDATA[<div align="center">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101065039/chofucom-22?creative=0&camp=0&adid=0T5856MA0GN3S2H0FHN2&link_code=as1">
<img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51SFA2GK3PL._SL500_AA240_.jpg"></a>
<br>

大岡昇平　作<br>
新潮社　１９５４　 ３４０円<br>
</div>
　太平洋戦争末期、フィリピンのレイテ島。胸を病み喀血した『私』こと｢田村一等兵｣は、敗北が濃厚になった日本軍本隊から、芋六本で追い出される。

　彼は病院にも受け入れてもらえず、同じ状況にある兵士たちと連れだって、または一人で極度の飢えと衰弱に苦しみながら、米軍の攻撃やゲリラから逃れて山野を彷徨する。野草や自分の体についた蛭まで食べるという極限の飢餓のなか、兵士たちは猿の肉と称して屍肉を奪うようになる。

　『私』も｢自分が死ねば食べてもいい｣と言って亡くなった兵士の屍体を食べようとして剣を抜くが、左手が無意識のうちに止める。｢汝の右手のなすことを、左手をして知らしむなかれ｣という声が聞こえてくる。神は作品の中に暗示的に現れてくる。

　米軍の捕虜となり一命を取りとめた『私』は終戦後、東京郊外の精神病院へ入院する。
　戦場の草原のあちこちで高く上がっていた野火が、心象風景として彼の中に現れる。
　｢火が来た。理由のない火が･･････口を開いて迫って来る。煙の後に、相変わらず人間どもが笑っている｣

　彼は、野火の中に何を見たのであろうか。
　妻とも別れ、狂人として病院で過ごす『私』は医師の勧めで悪夢のような戦場を追想し、手記を記す。

　『野火』は戦争の悲惨を感じさせるだけではなく、人間性を根本的なところで問いかける重い作品である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　染地読書会　　　土井芳江

読書会おすすめの一冊。

紹介：アカデミー愛とぴあ

■　<strong><a href="https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/cgi-bin/detail?NUM=001122980&CTG=1&RTN=01&SID=Ow2ct9W7Ovy9eDt&RTNPAGE=/search.html">「野火」を図書館で探す</a></strong>　■]]></description>
         <link>http://book.chofu.com/2009/08/post_71.html</link>
         <guid>http://book.chofu.com/2009/08/post_71.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">5　一般書</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 10 Aug 2009 21:13:53 +0900</pubDate>
      </item>
      
   </channel>
</rss>
