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調布市の地域情報ポータルサイト ちょうふどっとこむ

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中・高生向一覧

「ミシシッピがくれたもの」


リチャード・ペック著 斉藤倫子訳 東京創元社 2006 1700円

15歳のときにぼくは初めて父の故郷を訪れた。
歴史と謎の重さが宿る家に,祖父母と大叔父,大叔母が住んでいた。
ぼくは,祖母が語る少女時代の思い出に引き込まれる。
それは時代の波に翻弄されながらもたくましく生きる祖父母たちの姿だった…

時代は南北戦争のはじめの頃,イリノイ州の田舎町で暮らす若者たちが,戦争や人種差別を背景に,誇りを失わず潔く生きる姿が感動的な物語。
結末で明かされる運命の不思議さがさらに感慨深い。

児童書新刊のおすすめの一冊。中学生から一般向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

■ 「ミシシッピがくれたもの」を図書館で探す ■

天山(てんざん)の巫女(みこ)ソニン 一黄金の燕


菅野雪虫 著 講談社 2006 1400円


生後まもなく,巫女(みこ)に見こまれ天山(てんざん)につれていかれたソニン。
しかし12年間の修行の後,巫女としての素質がないと里に帰されてしまう。
家族との温かい生活に戻ったのもつかのま,今度は思いがけない役割を担ってお城に召されることとなった。
しかしソニンはそこで大きな陰謀(いんぼう)に巻き込まれていく・・・。

朝鮮半島の古代を連想させる時代背景,王が国を統治し,巫女の力があがめられる世界でくりひろげられる12歳の落ちこぼれ巫女ソニンの物語。

天山で育ったソニンの感性は独特であり,明るく前向きな姿はつい応援したくなる。
脇を固める登場人物も魅力的。
さらに登場人物に負けないストーリー展開,これらが重なり読む人の心をひきつける。

児童書おすすめの一冊。中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

■ 「天山の巫女ソニン 一黄金の燕」を図書館で探す ■ 

アイ・アム・デビッド


アネ・ホルム 作、 雨海弘美 訳

角川書店 2005年


   12歳の少年デビッドは天涯孤独。両親も国籍も知らず強制労働収容所の囚人として、暮らしていました。ある夜、看守がコンパスを渡し、「北へ行け。デンマークにつくまでひたすら北を目指して歩け」となかば強制的に逃亡させる。

 なぜデンマークなのか分からぬまま、追手の影に怯えながら、自由を求めて旅するうちに、少しずつ自己を尊重し、同時に他人を受け入れる術を学ぶ。働いてお金を稼ぐことも覚え、逆境にありながら、暴力や悪を憎む潔癖な少年となりました。又、旅の途中で少女を助け、淡い恋も知り、ほほ笑みの意味も知ります。

 アイ・アム・デビッドは小さな主人公の真摯で不器用な冒険小説です。

 看守がなぜデビッドを逃亡させたか、なぜ目的地がデンマークなのか、謎解きの要素もスリリング。テーマは政治、宗教、愛そして美など盛りだくさんで、大人も子どもも考えさせられつつ、楽しんで読めるすばらしい作品です。

             柏読書会           桐谷 綾子

読書会おすすめの一冊。

紹介:アカデミー愛とぴあ

■ 「アイ・アム・デビッド」を図書館で探す ■

リボン


草野 たき作

ポプラ社 2007年 1300円

 主人公亜樹(あき)の中学2年の終わりから卒業までの1年間を描く。
亜樹が所属している卓球部には,純粋に卓球がしたくて入部してきた子と,帰り道が一緒になるサッカー部や野球部の男子と仲良くなって「彼氏持ち」になるのが目的で入部してきた子がいる。亜樹は卓球をやりたくて入った組だが,一緒にダブルスを組む美佳ら「彼氏持ち」が目的のメンバーともうまく調子を合わせてきた。

 しかし,美佳にダブルスのコンビを解消され,中学最後の試合もいいところがひとつもないままに終わってしまった。自分の押さえていた思いを,物静かな友人の藤本さんに吐き出したことから,気持ちを素直に表現することの大切さを知っていく…。

 部活も家族も友だちも「波風を立てないこと」をモットーに生きてきた亜樹が,さまざまな問題に突き当たりながら,すこしづつ成長していく姿がリアルに描かれている。受験の朝,好意を抱いていた男子に告白をする結末もさわやかな感動を呼ぶ。

児童書おすすめの一冊。小学校高学年から中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

■ 「リボン」を図書館で探す ■

ブタとサツマイモ-自然のなかに生きるしくみ-


梅崎昌裕著

小峰書店 2007年 1500円

日本人にとって、イモとブタは、たくさんある食べ物のひとつに過ぎません。ところが、南太平洋の国・パプアニューギニアでは、イモとブタは暮らしや社会が成り立つための鍵なのです。ブタは、最高のごちそうであるとともにペットでもあり、狩猟の対象にもなります。また、主食であるサツマイモには数十の品種があり、右手と左手にちがう味のサツマイモを持って、ごはんとおかずにして食べたりします。

人類生態学の研究者である著者が、パプアニューギニアの村に滞在し、自然のなかで自給自足の生活をする人びとから学んだ「人間の生きる根源のしくみ」を問いかける本です。

児童書おすすめの一冊。小学校高学年から中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

■ 「ブタとサツマイモ」を図書館で探す ■

コウノトリがおしえてくれた


池田啓著

フレーベル館 2007年 1680円

 コウノトリが翼を広げて大空を飛ぶ姿が表紙をかざります。

 コウノトリは大正の終わりに国の天然記念物に指定されてから、昭和の初めにかけて但馬地方で幸せに暮らしてきました。しかし、田んぼに毒性の農薬がまかれ、水銀に汚染された食べ物を食べたコウノトリはどんどん数を減らし、昭和46年には完全に野生から姿を消してしまいました。

 最後のコウノトリの生息地となった兵庫県豊岡市で、もういちどコウノトリを豊岡の空に復活させるための活動がはじまりました。2005年9月24日に、「兵庫県立コウノトリの郷公園」で5羽のコウノトリが放鳥されました。豊岡市の大空にコウノトリが舞う姿が見られたのは34年ぶりのことでした。

 この本は郷公園と豊岡の人びとの50年間の活動の記録です。人間と生きものが共生していくことの大変さと喜びその両方を伝えてくれます。

 いま世界中でさまざまな生きものが絶滅の危機に追いこまれています。人間であるわたしたちは何をするべきなのか。コウノトリたちがおしえてくれています。

児童書おすすめの一冊。小学校高学年から中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

■ 「コウノトリがおしえてくれた」を図書館で探す ■

ホーミニ・リッジ学校の奇跡!


リチャード・ペック著 斎藤倫子訳

東京創元社 2008年 1890円

 20世紀初めのアメリカ,インディアナ州の農村を舞台にした物語です。

 15歳の主人公ラッセルは弟のロイドとともに学校が大嫌い。汽車に乗って現われた最新型の脱穀機を眺めては,勉強よりも一日も早く出稼ぎに行って小麦畑で働き,収穫や脱穀することを夢見ています。

 夏休みが終わりに近づいたある日,独身の女性教師が突然亡くなってしまい,代理教師としてやってきたのは,ラッセルの姉タンジー。高校生ながら教育熱心な教師で,生徒たちひとりひとりの頭の中にすき間を作らせないよう,知識を詰め込んでいきます。

 生徒が8人だけの小さな教室で,意欲的な教師のタンジーと,学校から逃げ出そうと企むラッセルたちの愉快で騒々しい学校生活が,美しい自然を背景にいきいきと描かれています。

 タンジーをめぐる3人の男性の恋の駆け引きや,個性あふれる大人たちの存在など古きよき時代のユーモアあふれる,そしてほろっと感動させる物語です。

中学生向きのお勧めの一冊です。

児童書おすすめの一冊。中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

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