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このページは、2009年11月25日 00:35に投稿された記事 人魚のおくりものです。

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人魚のおくりもの


バーバラ・レオニ・ピカード作 白坂麻衣子訳
長崎出版 2009年 1470円


 漁師の網に人魚がかかりました。人魚は海へもどしてくれるよう漁師に懇願しますが、旅の男に売られ、行く先々の町や村で見世物にされます。
 さてある町に、働くのが嫌いなお人好しの若者がいました。若者は檻に入れられた人魚をかわいそうに思い、近くの川に逃がしてやります。人魚を盗んだ罪で若者は捕まり、しばり首にされることになりますが、いよいよという時に一羽のカモメが飛んできて「人魚さんからの、おくりもの」と叫んで貝殻を落としていきます。小さな貝殻の中からかすかな水と風が流れ出し……。

 表題作「人魚のおくりもの」のほかに、美しく勇敢な騎士が、醜い貴婦人の3つの願いをきくことでこの世で最も美しい妻を見つける「シナノキの貴婦人」や、物忘れがひどくしかられてばかりの少年が、小さなお城を見つけたことで幸運をつかむ「麦畑のお城」など、全部で8編収められています。

 どの作品も昔話や神話を思わせる雰囲気を持ち、物語の世界に引き込まれます。折に触れて何度も読み返したくなるような作品です。


児童書おすすめの1冊。 高学年から

紹介:調布市立図書館 児童担当

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