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このページは、2009年08月25日 22:10に投稿された記事 ロジーナのあした 孤児列車に乗ってです。

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ロジーナのあした 孤児列車に乗って


カレン・クシュマン作 野沢佳織訳

徳間書店 2009年 1470円

 ロジーナは12歳,ポーランド移民のパパは詩を描きつつ家族のために食肉加工場で働き,優しいママとかわいい2人の弟がいて貧しくとも幸せな生活を送っていました。ところが,パパは加工場の事故で亡くなり,2人の弟は焼死し,残されたママも発疹チフスにかかりロジーナの看病の甲斐もなく帰らぬ人となりました。

 孤児となったロジーナは,1881年孤児列車に乗せられて,アメリカ中部のシカゴから西部のサンフランシスコに向けて養い親になってくれる人を探す旅に出発したのです。孤児たちはロジーナを入れて全部で22人いましたが,一番年長のロジーナは引率の冷たい感じのする女のお医者さんから,小さい子の面倒をみるように頼まれてしまいます。(ロジーナ自身,奴隷にされるのではと不安でたまらなかったというのに。)

 列車が止まるたびに,子どもたちは次々に養い親に引き取られていきます。ロジーナは大草原の穴倉に住む肺病を病む奥さんのいる子だくさんの一家に引き取られますが,その家の主人は病気の妻が亡くなったあと,ロジーナを妻にするつもりだったのでした。そんな,ロジーナを救ってくれたのは病気の奥さんの「その子の人生をだいなしにしないで」の一言でした。ロジーナは連れ戻され孤児列車の旅を続けて行きます。

 その後も,ロジーナは新聞広告で見ず知らずの人の元に花嫁となって嫁いでいく女性や,土地をだまし取られた先住民の人たちとの出会いを通して成長していきます。

 今のこの現実が夢だったらどんなにいいだろう,ママが,「お帰り」と私を迎えてくれたら……といつも思っていたロジーナが,しっかりと現実を受け止め,冷淡だと思っていた女医さんと心を通わせ,新たなる一歩を踏み出していく結末は感動的です。

児童書のおすすめの一冊。中学生向き

紹介:調布市立図書館 児童担当

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