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このページは、2009年07月25日 08:57に投稿された記事 龍の腹です。

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龍の腹


中川なをみ作

くもん出版 2009年 1500円

 老舗の呉服問屋に生まれ、何不自由なく育った8歳の太郎は、「焼き物の技術を学びたい」という父の夢に引きずられ、九州の博多から父とともに中国に渡ります。

 時代は南宋時代末期。「希龍」と名を変えた太郎は父と二人で当時の青磁の一大窯、龍泉を訪れますが、父は焼き物を学ぶにはもう年齢的に難しいといわれ、代わりに希龍のみが龍泉に残され修行することになります。

 父に捨てられたと思いながら土にまみれて働くうち、希龍は次第に陶工という仕事の素晴らしさに魅せられていき、その才能を認められるようになります。

 20歳になった希龍は父と再会しますが、父の関心は政治へ移っており、さらに修行を重ねたい希龍は父と別れ、景徳鎮へ向かいます。戦乱に否応なく巻きこまれる暮らしのなかで、希龍が様々な困難を乗り越え、やがて家族を得るまでの波乱万丈の物語。

 8歳から36歳までの希龍の成長を中心に時代や社会の様相が描かれており、読み応えのある作品です。

児童書おすすめの一冊。中学生から一般向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

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