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このページは、2008年12月25日 22:51に投稿された記事 ペニー・フロム・ヘブンです。

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ペニー・フロム・ヘブン


ジェニファー・L・ホルム著 もりうちすみこ訳

ほるぷ出版 2008年 1400円

 1953年のアメリカ、ニュージャージー州に住む11歳の少女、ペニーの物語です。

 バター・ペカン・アイスクリームとプールと野球が大好きで、母親と母方の祖父母、犬のスカーレット・オハラとともに暮らしています。幼い頃に亡くなった父親が、ビング・クロスビーの熱烈なファンだったため、自分の名前は「ペニー・フロム・ヘブン」という歌からとったのだと、ペニーは信じていました。

 母親が働いているので、家の食事はすべて祖母が作りますが、その料理は「命の危険を感じる」ほどにまずく、毎度の食事風景はさびしいものです。

 それに対して、父方のファルーチ家はイタリア系移民で、そこでの生活習慣はまったく違います。毎週日曜の夕食は、午後早くから親戚全員が集まって、にぎやかに食卓を囲みます。山ほどのおいしい料理が並び、たっぷり半日かけて、食べたり飲んだり話をしたりして、やがて夜中の2時になると、大人たちはトランプをするのです。しかし、そんな明るく楽しいファルーチ家と、ペニーの母親はなぜか距離を置いています。

 ペニーは父親の記憶がありません。父親について、母親が何も話してくれないことを、不満に思っています。さらに、牛乳配達員のマリガン氏と母親の再婚話が持ち上がり、憂鬱な日々を送っていました。そんなある日、ペニーは大怪我をおってしまいます。それをきっかけに、父親の死の真相と、自分の名前の本当の由来を知ることになるのです。

 第二次世界大戦中のアメリカで、「敵住外国人」とされたイタリア系移民の境遇が、ストーリーのポイントになっています。多彩な登場人物は魅力的で、ペニーの成長と家族の絆や希望が感じられる結末はさわやかです。

 児童書おすすめの一冊。中学生向き。

紹介:調布市立図書館 児童担当

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